星の哀歌
咎人の血
気がついたらあてどもなく街をさまよっていた

もう日は暮れているけれど、街は光であふれていて明るい

どん!

すれ違った人と肩がぶつかってしまった

「いってーな! どこに目ぇつけて歩いてんだこのメス豚がぁ!」

肩が当たったチンピラはたちが悪く、絡んできた

「そんなおっぱい見えそうな服着て……誘ってんだろぉ?」

チンピラはビッチだの肉便器だの、下品な言葉をアタシにぶつけてきた

「あ、アタシ、ヤリマンじゃないもん! まだ一人としかしたことないもん!」

そう

アタシにはただひとり体を許す光星がいる

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