苦しみの先。



「そのぐらいわかるよ。あたしが聞きたいのは今日隣のクラスの女子と遊ぶんじゃなかったのか聞いてるの。」










「あぁ。あれかやっぱ断った。めんどくさかったしな。つーか盗み聞きしてたのか?」





ニヤッとした顔でこっちを見てきた。









「ばっ…あんなん聞きたくなくても聞こえてくるわよ。」





つい意地っぱりになってしまう。










あぁ〜あたしのばか〜。泣






もっと素直になりたいのに。











「ふ〜ん。俺はてっきり寂しいのかと思ったけど気のせいか。」





凪の言葉に思わず動揺してしまう。




えっ?今なんて言った?












そんなことを思っていたら凪がまた喋りだした。






「なんか朱美さ、俺が女と遊ぶ約束とかするといつも悲しそうな顔するけどなんで?」





< 4 / 11 >

この作品をシェア

pagetop