明日キミに「おはよう」を

あの日僕らは闇を見た
あの日私たちは叫びを聞いた
あの日僕らは嗚咽を洩らした
あの日私たちは別れを知った


けれど同時に


その日僕らはアナタを知った
その日私たちはアナタを愛おしく思った
その日僕らはアナタが生き延びてくれたことに感謝した


その日私たちは確かに 光 を見たのです


俯くしか出来ないと思われた状況でも
止めどなく溢れる涙で瞳を腫らしながらも
毅然と空を見上げようとするアナタに

多くの人々は支えあうことの大切さを
大きな大きな代償と共に学ばせていただいたのです

たとえこの灯火が長い時間の中で消え去りそうになったとしても
決して消えることはないでしょう
たとえあの日のアナタの苦しみを忘れてしまいそうになったとしても
決して二度と思い出さないなどということはないでしょう


アナタが今
生きていて下さっていることを
喜ばないなどという日がくるなどということは

決して
断じて
確信をもって

「ない」と
僕は私は胸を張っていえるのです

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