これは、事実
「おい!」
そこにもう一人、誰かが駆け寄ってきた。
「…?」
何故か明だった。
「お、お前…早瀬川先輩に告ったのかよ?」
「な、なんで明が知ってんの!?」
「…えへ」
と最後のは和子。
「わ、和子!教えたの!?」
「だっておもしろそうだったもん」
「……! 人が真面目に告白してるときに…!」
「でもねぇ。よかったよね、明。うまくいかなくて」
「………! なんでこいつの告白が失敗したらいいんだよ!」
「和子ちゃんには何でもお見通しなのです」
「………!」
明、何故か赤面。
「もうこの場で言っちゃったら?」
「……まぁ、この先盗られるのもやだし…」
「何が?」
私が聞くと、明は私と向き合った。
「い…いいか!これは予約だからな!」
「?」
「俺は……お前のこと、好きだから、俺と付き合うまで誰にも盗られんじゃねぇぞ!」
「………え?」
ん?
ちょっと言ってる意味が……。
………ん!?
「私のこと好き……なの?」
もう一度聞き返す。
すると明はさらに顔を真っ赤にした。
「……とにかく、わかったらハイだろ!!」
「んー……」
「悩むのか!?」
真っ赤で慌てる明、おもしろい。
「考えとくね」
「はぁ!?」
< 23 / 27 >

この作品をシェア

pagetop