光〜君がくれたもの
「ただいま」


「あら怜王くん、早かったのね」


俺は帰ってくるなりすぐ自分の部屋に入った


「はぁ…」

ガチャ!

俺のため息とほぼ同時にドアが開いた


「怜王〜あんたサボりでしょ」


「綾姉、ノックぐらいしろよ。だいたい今日バイトだろ?」


「ざんねーん、今日は休みでした(笑)怜王とは違います〜」



このノリめんどくさい…



「わかるからいいんだよ。あんたには関係ねぇだろ」


「年上にあんたって言うなって言ってるでしょ!それよりそろそろ彼女でもできた?笑」


その言葉に怜王の表情がいっぺんした


「そんなの作るわけないだろ」


「まだあの事引きずってるの…?そりゃ辛い思い出だけどいつまでも引きずってちゃ」


「他人にはわかんねぇよ…早く出てってくれ!」


そう言って無理矢理綾姉を出した


「ちょ、ちょっと!」



他人に俺の過去を理解する事なんてできるわけがない…
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