先生、大好き
私は放課後になるまでフェロモン娘こと‥如月 磨緒さんのことを考えていた。
先生が「少し待ってろ」とホームルームのあと言われた。
私は先生が来るのを窓の外を眺めながら待っていた。
「ねぇ」
不意に声が聞こえて私は振り返った。
「え‥」
「どうもー」
そこに立っていたのは‥如月 磨緒さんだった。
如月さんは私を綺麗な瞳で頭の先から足のつま先までなめるように見ていた。
「ふーん」
「‥?あの…」
「あぁ、ごめんなさいね。貴方が梓煕様の彼女だと…想えなかったもので」
如月さんは微笑みながらサラッと言った。
また如月さんは私の全身を見ていた。
「‥貴方と私だと…どちらが上か分かります?」
「‥上?」
「つまり、どちらが美しいかですわ」
如月さんは自分の髪の先をクルクル指に絡めながら笑っていた。