先生、大好き
如月さんと私は美術室に入った。
美術室には大きなテーブルが一つ中心にあり、そのテーブルを囲むようにオシャレな椅子がならべてあった。
「すごい‥」
私は美術室をグルリと見回した。
如月さんは椅子に座り、私を見て笑っていた。
「あ‥」
「ふふっ。そこに座って?」
「え‥あ、はい」
私はテーブルをはさんで如月さんの前の椅子に座った。
如月さんは髪を指でクルクルさせながら口を開いた。
「本題よ。昨日は引いてあげたけど‥梓煕様を譲って下さらない?」
「‥嫌です」
「貴方も頑固ね‥。梓煕様も同じ事を言ってらしたわ」
「先生が‥?」
「貴方は梓煕様に愛されてるのね。羨ましいわ‥でも…」
「‥でも…?」
如月さんの瞳から光が消えた。