恋の家庭教師

「…失礼しまーす!」

みくがノックした後、ゆっくり部室のドアを開ける。

中には誰もいなかった。

「く、臭いね…」
私が思わず漏れた一言。

「我慢だ、我慢っ!!」
みくはそう自分に言い聞かせてた。

汗のニオイが部室中に漂ってる…。


部室を出てグランドへ向かうと、サッカー部はもう活動を始めてた。

サッカー部を見に来た、黄色い声援をかける女の子達が……20人以上いる…。


咲坂くんは高1なのに、先輩よりもたくさんの声援を浴びている…。



「咲坂くん…大人気だね…。」

「それ見てるのは辛いけど…一番近くにいたいから気にしない♪」

「そっか!」

相変わらずプラス思考なみく。

はやく咲坂くんみくの事好きになってほしいなぁ…!!
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