恋の家庭教師

「名前で呼んで。」

もうこの人のわがままに慣れたっていうか…めんどくさいを通り越した。
「…蓮くん。」
適当に、かつ何も考えずに呼ぶ。

「色気ねぇー」
と、言いながらお腹を抱えながら笑ってる。

「…あんたが呼べって言ったんでしょ!!!」

「もっとちゃんと呼べ。」

「…蓮くん。」
全くさっきと変わらずに呼んだ。

「…下手なんだけどー」

「…もう!!! いいじゃん、別に!!!」

「良くねぇよ…はぁ…」

「…なにため息ついてんの?!」
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