恋の家庭教師
喫茶店の一番窓側の席に座る。
外がよく見えるカウンター席だ。
「で、さっきの続きは?」
咲坂くんが私の目を見た。
一瞬の行動に毎回、ドキッとしてしまう経験値不足の自分が情けない…。
「俺、初めて会ったときから…」
負けじと私もじーっと咲坂くんの目を見ていた。
「…あぁやっぱ無理っ!!」
「え…!?」
「ヘタレとか思うなよ。」
「…や、思ってないよ?」
「…もう一回最初から言う!!!」
「…う、うん。」