恋の家庭教師

「じゃ、ごちそさま。」

「はーい。」

さっきのしんみりモードを切り替えた蓮くんは、席を立って帰る準備を始めた。

「あれ?帰るの?」

「俺が帰るって言ったらどうする?」

「え?」

「寂しいだろ?」

「………。」

「…出かけるぞ。」

「どこに?!!!」

「寂しい気持ちが飛んでく場所。だから着替えろ。」


よくわかんないんですけど…

「わかった…」

さっき制服に着替えたのに、今度は私服かぁ…。

ピンクのインナーに、
薄色のカーディガンを羽織り、
ショーパンを履く。

「…準備OKです!」

「じゃ行くぞ。」


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