ただ君が好きで





ご飯も食べ終わって、優太の部屋でダラダラ…いや、ゴロゴロ。



「お前…牛になるぞ…」

優太もあきれ顔。



「うるさいっ。寝てないから大丈夫っ!」



あたしはそう言いながらも、若干睡魔に襲われていたりする。






そんなとき…




〜♪


あたしのポケットの中で携帯がなった。



『椎名 未玖』


未玖から電話なんて珍しいな…

なんて思いながら出た。



「もしもし?」

“…雪菜?”


あたしの名前を呼ぶ未玖の声は


静かで、寂しそうで。









「どうしたの?」
起きあがって、真剣に話を聞く。
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