ただ君が好きで
雫
今日は雨。
ジメジメしてるし、髪バサバサになっちゃうし、雨の日は大敵だ。
しかも、今日は日直だから朝一で登校。
花瓶の水を入れかえ、教室で飼ってるハムスターのエサやり。
本当に朝から忙しい。
「おはよーっ雪菜!」
いきなり教室のドアが開いたから思わず肩がはねた。
「もーっビックリさせないでよ未玖!」
未玖は、ごめーんっ、と言って携帯をいじる。
「ってか、今日は早いんだね」
「未玖、先生に呼ばれてたから」
「進路相談?」
「そう、推薦がどうとかー…」
成績いいって羨ましい…。