初めての恋
シャボン玉の恋
約束の時間に、透は家の前に立っていた。


「麗~歩けるか。大丈夫?」


麗は赤くなりながら、首を立てにふった。


「麗に渡したい物あるんだ。図書館でも行くか~」


二人仲良く手をつなぎながら、図書館に向かった。


図書館の椅子に二人並んで座ると、透がオソロイで買ったストラップを出して、麗の手のひらにのせた。


良く見ると、光るクマの上に銀色のハートがついていて、文字がかいてある。


(11,24 T&R)


「麗のと交換しよう。昨日ストラップ買った時に、別売で名前入れられます!って書いてたから、やってもらってきた~」


「ありがとう透…」


嬉しかった。透の優しさに感動していた。


「ずっと一緒にいれるよね…」


「ずっと一緒だよ…」


冬休み、麗は講習会に通う日が続いた。受験生は遊んでる暇がない。学校の宿題をこなし、受験勉強の日々…


毎日会っていた透とは、一週間に一度位しか会えなくなっていた。でも透と頑張るって約束した麗は、目標の高校に入るために、努力はしていた。


冬休み明け、いつものところで透を待っていた。


< 24 / 32 >

この作品をシェア

pagetop