地味子と七人の王子達!?




ーーー・・・


私はいつもの駅前で桜を待っていた、するといつもよりも混雑した駅前は目が回るほどの人だかりだった。

頭がクラクラしてきて、
後ろの建物にもたれ掛かっていたらいきなり何ががぶつかってきた。

クラクラしてた私は、体勢を崩して倒れた・・・はず・・・だったんだけど・・・あれ・・・?


「・・・痛くない・・・?ってゆうか・・・あれ?え??」

「・・・ぃ」

私の思考回路が止まった脳内に

「・・・おい。」

低く、綺麗な声が響いた。

「・・・お前、早く自分で立てよ。」

「・・・・・・?・・・っ!!??」

・・・そう、そうだったのだ、この低い声の持ち主が私を支えてくれていたのだ。

「す・・・すいませんっ!!」

私は慌てて立ち、頭を下げ相手を見ると・・・

帽子に眼鏡にマスクにコート、そこには立派な・・・

「・・・変質者像・・・?」

「はぁ!?

・・・・・・中はイケメンみたい、なんとなくわかる、けど・・・

・・・なんかこうゆう変装慣れしてないのかオドオドした感じもあるし、完璧な変質者にも見えちゃうのも仕方ないよね。

「・・・お前・・・言ってくれんじゃねぇか・・・助けてやったってのにそのいいぐさないんじゃねぇのか?ブス」

・・・どうやら私は思った事を言葉にしていたらしい。まぁ、しょうがないか。
ほんとの事だしなぁ。

「あ、ありがとうございました。えーと、失礼しました。」

ブス・・・は、別に知ってるし、否定しなくていいよね。

「はぁ?お前・・・「真希ーっっ!!」」

向こうから桜の声がした。なんか変質者像はなんか言ってるけど、いいよね。
お礼は言ったし。


「あ、桜〜?待って、今行く。変質・・・じゃなくてえっと助けて頂いて、ありがとうございました。さようなら。」


そう、もう一度お礼を言うと私は桜の声がした方向へ走って行った。









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