【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
放課後。
やっと木之本の隣から離れて、事務所に行ける。
いつもだったら、暇なクラスのメンバーと野球とかバスケするんだけど、今日は速攻事務所に向かった。
多分、誰よりも早く事務所に着いた気がする。
ま、屋上に行ってから教室には戻って無いからな。
部屋に入ると、やはり誰もいなかった。
菓子でも食って、暇つぶそう...。
1時間ぐらい経つと、扉の向こうが騒がしくなった。
「だーかーらー、違うって!!」
この声は、顔見なくても分かる。
扉が開くと同時に、俺は聞いた。
「陽斗、何が違うんだよ」
顔が赤い陽斗が居た。
「玲王、来るのは早いね?」
俺に気づいた楓が、部屋を覗く。