【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
そう願い静かに目を閉じる。
そのまま遠くなる意識。
「ん......」
微かに目を開けると、真っ暗な闇が広がる。
「私...寝ちゃったんだ......」
時計を見ると、7時。
誰も来てくれなかったんだ......。
もうダメだと諦めかけた。
「楓ーっ!! 居るかーっ?!」
「玲王ッ...玲王っ!!」
イヤに静かだった闇に、響く聞くだけで暖かくなる声。
近くに居る......探してくれてたんだ......。
バンバンと手で冷たい扉を叩く。
お願い......気づいて...!
祈りを込めて近くに居るはずの玲王を信じる。