嫌いなあいつは婚約者
っ、びっくりしたっ!!
いきなりかかった声に驚きつつもカーテンを開ける。
そこには、女の人が一人ソファーに座っていた。
「あなたは……?」
「……酒井瑠璃です。」
「私は飯島真巳。見たところ、2年生かしら?」
「はい。」
「じゃあ、由紀と同い年なのね。」
ふふふっと笑う真巳先輩。
「松田…くんの知り合いですか?」
恐る恐る聞いてみる。
するとその人は、その言葉を待ってましたという勢いで喋り始めた。
.