嫌いなあいつは婚約者



「水菜はどうするの?」




「えっ!?…………うん、まぁね?」


ごまかすように笑う水菜。

これは…!




「水菜ちゃん、洗い浚い話して貰おうかな?」


怯んだ水菜を捕まえて、話を聞く。







どうやら、水菜は私が松田と喧嘩してる時期に道でナンパに絡まれ、助けてくれた人とお付き合いしている…らしい。

そのときの私が、とても彼氏が出来ましただなんて話せる状態じゃなく、言えないままここまで来たのだとか。




「へぇーっ!なんか素敵な出会いだね!!
同じ道端で出会ったにも関わらず、私と松田なんて印象最悪だったもん。」



「あははー」と笑う。



すると、頭にずしりと重さがかかった。









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