イチバンボシ
晴れの日の空
―西暦2339年......


ヤガヤとうるさい学校を抜け出して、自転車を走らせる。


笑美と自転車を漕ぐのは、好きだ。


なんだか心がすーっとする。


あたし達がいる学校は近くの地域では一番大きい学校で。


人が多すぎて息苦しい。





「ねぇ!今日はどこまで行くの!?」




笑美が叫びながらあたしに聞く。


どこへ行こうか。


いつも自転車に乗ってから考えることを、今日も同じ様に考える。




「コンビニ!」

「は!?ちけーし!」

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