僕の彼女は兄の彼女
「ずぶ濡れだよ。あがりな・・
タオル持ってくるから。ねっ?」
必死になって呼び止めた。
こんなチャンス、二度とない。
必ず手に入れる・・・。
このとき僕は心の中で決めた。
「さっ。早く・・。」
少し強引に君の手をひっぱり家の
中に入れた。
そしてそのまま二階にひっぱっていった。
僕の部屋に____。
「ここ。座って・・・。」
テーブルの前に座らせた。
「タオル、持ってくるから・・・。」
そう言って部屋をあとにした。
僕は走ってタオルを取りその勢いで
階段を駆け上がった。
「これっ・・・。」
タオルを手にし、息を切らせながら君の
元へ駆け寄りタオルで頭を拭いてやった。

