無気力少年



「ありえねー」


机に突っ伏しため息を吐く



「はい、働く」


そう言って俺の頭スパーンと叩くトラ



本当に酷いよな、
スパルタだよな、

とりあえず真面目すきだろ



「面倒くせ‥」


嫌々ながらも一番上に乗っていたプリントを手にとる



「‥はい、ぶ?」



「あぁ、吹奏楽部か」


犬塚先生がそう呟いた



よく見ればそのプリントは
吹奏楽が廃部するというもの



「まぁ、廃部というよりは人数が不足してるから、同好会に変えてもらうんだよ」



同好会、


「それって演奏出来んのか?」


「一応な、だけど大きな大会には出れないだろうな」



それは如何なものか。


「気になるなら直接会って来いよ」




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