無気力少年




「お久しぶりです」



「あら、まだ1ヶ月たってないんだけど」



「今回は別の用事です」



今、俺は1週間ぶりに音楽室に来ていた。


理由はパーカー野郎の話を聞くため



「で、何が聞きたいの?」


「パーカーを着てフードを被った人を知ってますか?」



「‥会ったの?」


目を見開き驚いた顔をする北条先輩



「はい、2回ほど。
それで、ソイツが先輩とは知り合いだって言ってたんで」



「私は知ってるって言っても本当に少しだけ、」



やっぱりクラスメートってだけか‥



「名前ぐらいなら分かりますか?」


「それは、私からは教えられないわ。

でももし、
興味本位じゃなくて、いろんな事を知る勇気があるなら‥
ノーネームをよく知ってる人を紹介してあげる」



興味本位じゃなく、
知る勇気、



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