流星ラジオ


***


「羽美、最近海月と仲いいよね」

羽美のクラスでお弁当を一緒に食べていた砂名は、突然そう呟いた。


どうして海月のことを知っているのか、どうして自分と海月が仲のいいことを知っているのか。
いろいろなことを考えていたら、反応が遅れた。

その間から何かを感じ取ったのか、砂名はくすくすと笑った。


「私、海月と幼なじみなんだ」

「そうなの?」

幼なじみと言えば、一番恋愛対象になりやすい間柄ではないだろうか。

またしてもひとりでもやもやと悩む羽美に、砂名は笑ってしまう。


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