流星ラジオ


「海水浴より俺は、星を見たいな」

「星?」


彼が深く頷く。

「星空を見るのが好きなんだよね」

「へぇー…」

それは羽美にとって未知の領域だった。

夜空を見上げて時折感慨にふけることはあっても、それを趣味にしようとまで思ったことはない。


好奇心が疼く羽美を見て、海月があることを提案する。

「朝の2時に公園においで。待ってるから」

「に、2時…っ!?」


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