月物語 ~黒き者たちの宴~



もう、“これ”を渡すのは無理だ。



“王を殺さずにすむ”



―よかった…



この安堵が何なのか、男は知っている。



けれど、それに気付かないようにした。



―本当の私は、英獣なんかじゃない。
臆病な、ケモノ…




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