月物語 ~黒き者たちの宴~



「それにつきましては、主上にお話せねばならぬことがございます。
しかし、今日はどうぞ休息なさってください。
明日になれば、山ほど仕事が待っておりますゆえ。」



劉向は、困惑を残した表情で微笑んだ。



何かあると思ったが、言われた通り明日聞くことにした。



「さぁ、皆さん。
我々の出番ですよ。」



パンパンと彩夏が手を叩くと、次女たちが軽やかに働き出した。



< 75 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop