ふたりの恋


正門を勢いよく飛び出す。



京真は・・・・いない。



あたしは携帯を握り締めて、その場に立ち尽くした。








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学校出ちゃってるし・・・今日は家に帰ろう。



でも。



帰っても仕方ないか・・・



あたしは、手の中で握り締められてた携帯を開き、恭介くんにメールをした。




【今、学校出ちゃいました。今日の約束はまた今度にしてもらえるかな?】





するとすぐに返信があった。




【どしたの?なんかあった?今からそっち向かうから】



【何にもないよ!】



【いいから、リサの学校の近くの駅にいて。】




・・・こんな時に恭介くんは優しいんだ・・・





【うん。わかった。待ってる】



あたしはそう返信して駅に向かった。
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