万華鏡


宮下浩一君かあ。宮下…あれ、宮下さんと同じ名字だ。それに笑った感じが似てる…?確か初めて会った時、どこかで会ったことあるように感じたんだよね。

「ねえコウ君。お姉さん…いる?」

「え…はい。いますよ。」

「じゃあ、お姉さん…て宮下麗香さん?」

「…何で知ってるんすか?」

「私…お姉さんと同じ会社よ。」

「えー!!本当に?うっわ、姉貴が迷惑かけてないすか?物凄いドジなんで…心配してるんすよ。ちゃらんぽらんだし。」

…返事に困ってしまう。何て言えばいいんだろ…。

「まだ最初だし、失敗はつきものよ。よく頑張ってくれてる。それに彼女明るくて考え方が前向きでしょ。羨ましいくらいよ。」

「そうすか?」

コウ君は照れ臭そうに頭をかいた。




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