【完結】永遠の愛を〜愛してるのはあなただけ〜
立ちはだかる壁。
「あなたが佐倉さん??」
「え??あっ、はい。そうですが……」
仕事を終えて帰ろうとした時、誰かにそう呼び止められた。
「よかった、あなたが佐倉さんねぇ」
「あのっ……」
「あら失礼。自己紹介まだだったわね??はじめまして。わたし、藤堂静香と言います」
「えっ……??」
このひとが藤堂さん……??
ってコトは……。
「……あなたが藤堂さん」
「そうよ。あなたも知ってるとおり、恭平さんの妻だったわ」
「……あなたが一体、わたしになんの用ですか??」