おもちゃのユビワ
「頼んでおいて図々しい話だが、やりたくないけど仕方なくやるというのは、他の選手に悪影響なんだ。駅伝は1人で走るマラソンと違って、チームワークが必要なんだ。」



先生の話はもっともである。秀二も団体競技であるサッカーをしていただけあって、容易に理解できた。



「だから、もう一度考えて決めてくれ。本気でやる気があったら、明日また来てほしい。」



「…」



秀二は黙り込んだ。
部長が口を開いた。



「先生、次の試合を断念することになったら、他の選手がかわいそうです。ここは助っ人でもいいじゃないですか。」



部長は先生に懇願した。どうしても次の駅伝に出したいらしい。



しかし先生の意見は変わらなかった。秀二は明日までに考えを決めてくることになった。


< 74 / 200 >

この作品をシェア

pagetop