失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
「……ここは偽名を名乗るっていうルールでもあんのかよ!ってかもしかして、そこのあんたも偽名かっ!」
亜美が見たのは大翔の顔。
あまりにも日本人らしい名前だったから、何の疑いも持たなかった……
ノーマークだったぜ……
「俺のは本名。ごめんね、こいつら馬鹿なんだ」
哀れむような目を彼らに向けた。
「「「馬鹿じゃねぇ」」」
ハモった。
「おぉー、こわ」
全く恐がってないね。