失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿
笑って、笑って、シュークリーム食べて。
あたしの最高がここにあった。
「今日はもう帰るね。仕事があるから」
今日の夜は、金井家のパーティーにお呼ばれしている。
といってもホームパーティーのようなもので小さいらしい。
それでも何にも手は抜きたくない。
武とは正直気まずいが、そんなことは言ってられない。
社交の場で気まずさなんてものは関係ないのだから。
「佐伯さーん、髪お願い」
「はい!」
家についたあと、すぐにお風呂に入って、化粧をしつつ、佐伯さんに髪のセットを頼んだ。
案外器用なんだよね。
「巻くくらいでいいですか?」
「うん、ゆるふわカールで、めちゃくちゃかわいくして」
「亜美さんは何もしなくてもかわいいですよ」
「棒読みやめろ」
こんなのでも年上だし、一応社会人だし、あたしの父親の部下でもあるんだけどな……?
「……ま、こんなもんでいっか」
「ちょっと化粧濃くないですか?」
佐伯さんの言葉にドキッとした。
「最近寝れなくて、クマを隠そうとするとつい、ね」
「……では、今日だけですね」