失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿



まぁそんなことはおいとこうジャマイカ。


やっべ、今日ギャグの調子いいな……



「俺らは毎年夏休みになると颯太のおばさん……じゃなくて沙恵さんがやってる海の家に手伝いに行くんだよ」



おばさん……じゃなくて沙恵さん、きっと怖いんだね。


あたしはそこだけはきっちりと理解した。


「そのかわりといっちゃなんだけど、沙恵さんのやってる民宿にタダで泊めてもらってるんだ」


「へぇー」



海の家とか、民宿とか……


ぶっちゃけ、あたしは経験したことが無い。

知識としては知っているけど、知識はときに役にたたない。



「そこで、最近沙恵さんに亜美ちゃんのことを話したら連れてこいって言われてさ……」



あらあら……


優真君が苦笑いしてるよ。



よしっ!




「優真君!」


「ど、どうしたの?」


「あたし、一肌脱ぎます」


「脱ぐなら風呂行け」


「そっちじゃねぇ」


いきなり入ってきた大雅を睨んでおいた。




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