キミが教えてくれたコト。
そう思って



お弁当を広げて、箸をつけようとしたら、



「もーらい」



中原君が卵焼きを手でつまんだ。



「ちょっと!私の卵焼きー!」



「卵焼きぐらいで、ギャーギャーうるせー」



「卵焼きぐらいって、あんたねー、」



「あんたじゃない。未来でいい。」



「じゃあ未来!私の卵焼き返しなさい!」



「いーだろ、別に。」



もう!ほんっとムカつく!!





こんな私たちをみて、



京は呆れ顔、杏奈は楽しそうに笑っていた。



その日から、私たちは4人で過ごすことが多くなった。

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