プリズム
<4>
モノクロームの空
★☆★
それからのわたしはというと。
「こんにちは」
毎回のように蕾美さんに会いに来るのが日課だ。蕾美さんは好き。流星と三人の時はわたしが勝手に嫉妬しちゃうから…
「莉桜ちゃーん」
相変わらず蕾美さんは元気そうだ。一体どこが悪いのかな?
「流星と一緒じゃないの?」
「まぁはい…」
三人だと嫉妬のしすぎで死ねるからね、わたし。
「座って」
進められてまるいすにすわる。すると仄かにスイートピーの香りがした。
「綺麗…」