純愛爆走族
土曜日22時半


線路脇の空き駐車場に
複数のエンジン音が響く


今日は
チームの集会


週に一度はこうして集まって
一晩中海岸線をツーリングする 


ウォン!ブウォン!!

思いっきりふかすと

恭介や広樹も応えるようにエンジンをふかした

「いいかお前ら!
くだらねぇ喧嘩はするな!俺たちは走り専門のチームだ。
韋駄天の名に恥じぬように
狼の如く闇を走れ!!」


「「「おうっ!!」」」

みんなの声が重なる


「おっしゃ!
出発(でっぱつ)!!
慎平!旗ぁ掲げろぉぉ!!!」


慎平が掲げた旗が風になびいて
闇に銀色の狼が浮かび上がる


フルスロットルで走り抜ける
風を切る感覚


この瞬間が

俺を満たしてくれる…
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