純愛爆走族
教室の入って
席に着く


学校は嫌いじゃない


勉強はできねーけど

真面目にやってるやつの邪魔はしねえ
出来る奴は尊敬する


暴走族って偏見持ってるやつも中にはいるけど
みんな
結構普通に接してくるから

教室も
居心地がいい



「矢口さん聞きましたか?」

前の席の恭介が俺に振り返った

サラサラの黒髪に黒縁めがねが印象的な
学年1の秀才で
大盛高校の生徒会長様…


でも
夜は銀狼のメンバーとして
爆走してるっていうから
人はみかけによらねーよな…



「なにが?」


「今日、転校生がくるそうです。」


「転校生?…女子?」


「そうみたいです。」

恭介は顎で教室の入り口をさす

そこには
黒髪のボブヘアが印象的な小さい女が立っていた

「ト○レの花子さん…だ。」


思わず口を衝いて出た言葉に恭介は

「たしかに…。」

小さく呟いた
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