「おまたせ---!

南、待った?」


それがコイツ…高尾 詠斗。


雨の日に傘を貸したら
付きまとわれるようになった。


正直言うと
コイツといると調子が狂う。

「誰が待ってるって言ったのよ。てか南って呼んでいいって言ってないし。」

コイツの前だと素直になれない。
理由はわかんないけど。


「まあまあ、いいじゃんそれくらいさっ。

じゃあ お昼食べよ♪」


いつもそう言って隣に座ってくる。

もうこれが日常になってた。


「はぁ・・・。」

これだけやられるとあきれてくるなぁ。


「タメ息つくと幸せ逃げちゃうよ。」


「誰のせいだと思ってるのよ・・・・」


「あれ?

やっぱ俺のせい?」


「ほかに誰がいんの?」


「そんな怒った顔しないで

可愛い顔が台無しだよ?」


「ちょっ///

そ、そんなことよく言えるわね。」


コイツは素直に言葉を言ってくる。


「だって…

南が可愛いんだもん。」


「だからっ///

そんな事いわないでよ!

恥ずかしいじゃん////。」
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