―先生は意地悪―
気持ち
待ちに待った放課後!!
私は、ホームルームを終えると涼太君を置いてサッさと体育館へ来た。
勿論、先生も置いて。
先生まで置いて来たら体育館、入れないじゃん…
私は、体育館のドアの前に突っ立ってると
チャリン…
「痛ッ」
頭の後ろに、何か金属みたいなのが軽く当たって振り替えると
「お前さ、北沢か鍵がねーと入れない事分かってんの?」
鍵をチラ付かせてる涼太君の姿。
「北沢から、急いで教室から出てったお前見て鍵渡されたんだよ」
「アハハ…ハ」
涼太君は、軽くため息を付ながら体育館の鍵を開けてくれた。
「先生、わ?」
「知らね」
中へと入った私達だけど、先生が来ない事には何から手を付けていいのか分からない。
「あ!!」
「何だよ!?」
私は、思い出してしまった…あの事。
「あのさ…葵衣の前での事…」
「あぁ、貸し借りなしってとこだろ?」
「ごめんなさい」
分かってたのね涼太君。
私が、笑いながら謝ると
「次は殴る」
って、釘を打たれてしまった。