―先生は意地悪―
「何してんだ?お前ら」
私と涼太君はいつの間にか座り込んで話してて、後ろから先生の声がした。
「ぃ、いつ来たんだよ!?」
「ん?今、」
話し聞かれてたんじゃ…
「先生、話し…」
「あぁ、バレたらどーのこーのっての?内容は聞こえてねーし興味ねーよ」
良かったぁ…
でも、何だか寂しい感じ。
「ほら、さっさと終わらせんぞ?」
「ぇ!?他のクラスの人達は…」
作業を始めようとした先生に、私が問い掛けると
「あぁ、人数多いとうるせーし…指示すんの面倒だからお前らと俺の3人」
「結構準備する事あんだろ!?」
「ねーよ?それに、お前ら暇だからいーじゃねーか」
私は、凄く嬉しい。
でも、涼太君はうなだれてる…。
先生は、俺も面倒臭いんだよってボヤきながら作業に取りかかった。