―先生は意地悪―
先生との距離
お前は生徒
「七瀬ー帰んぞ!?」
ポケーっとしてたら、いつの間にか先生も涼太君も体育館の出口に居た。
私は、慌てて2人のとこに行くと
「もうちっと、シャキッとしてろよ~」
って、涼太君に言われて足を蹴ってやった。
「ほれ、サッさ帰れ」
「何だよそれー、手伝ってやったのに」
「イチャ付くんなら、他でやれっての」
えぇ!?
「そんなんじゃねーって先生、勘弁してくれよー!?」
先生から出た言葉に、私は口を開いたまま固まった。
葵衣も言ってたけど、私達そう見えちゃってるの!?
「せ、先生違うよ、こんな馬鹿!?」
「はぁ!?」
私と涼太君が言い争いになり掛けた時、
「あー、んなのどーでもいいから?お前ら生徒だし、そんな生徒の恋愛に興味ないから」
ぁ…アレ?
先生は、そう言うと体育館の鍵を閉めてサッさと職員室に行ってしまった。
ついさっきまで、生徒でいいって思ってたんだけどな…。
いざ、先生にそう言われたら堪えるよ。