―先生は意地悪―
「俺、面倒な男だぞ?」
「ぇ?」
「生徒ん時のお前と今の七瀬有紗…」
先生が何を言おうとしてるのかが分からない私。
先生をジッと見ると
「お前ね、俺の事見すぎな訳」
「すいません」
先生から目を逸らして俯くと
「で、そんなクソガキを気にしだしたんだよな」
先生…?
「で、今のでやられた」
先生は煙草を吐きながら、また消して
「お前、俺の事ちゃんと見てたんだなってな?まぁ、外見ばっか見てるガキとは違って驚いた」
「あの…」
「まぁ、取り敢えず聞け」
私は、はいって言うと先生はサラッて話し出した。
「先生じゃねー俺を、お前は見てた訳で俺は嬉しかった。女事態俺、あんま好きじゃねーから。で、笑うのもあんましな…」
先生の口から出てる言葉、私…期待しちゃいます。
「お前…七瀬有紗ってのもあんまし知らねーけど、でも俺はお前が気になる。俺、28だぞ?」
「そうなんですか!?」
先生の情報なんて、ほとんどなかったから年を聞いて少し驚いた。
だって…カッコ良すぎるから。