―先生は意地悪―
嬉しい!!
入学式は終わって、これから過ごす教室へと移動した。
入学式前に、出席番号順の自分の机に荷物を置いてた席に座った。
「アーサ!!まぢ、ラッキーだよね!?同じクラスの上に席が前後って!」
さっき、入学式でも話し掛けてきた中学からの友達『野高葵衣(ノダカアオイ)』に話し掛けられて後ろを向いた私。
「本当、本当!葵衣くらいしか中学で仲良かった人なんか居なかったから、かなり安心したよ~」
「私も私も!」
『アーサ』ってあだ名、葵衣が付けてくれたんだよね!
中学の時、中々周りに溶け込めなくて…
でも、急に葵衣からアーサ何て話しかけられて一気に仲良くなった友達。
で、高校も一緒にしちゃったって訳なんだけどね。
「私らの担任、なーんかやる気なさそうだったよね~」
「そ、そっかなー?」
急に、先生の話題。
私はドキンッてしちゃって、返事おかしくなっちゃった。
「まぁ、顔とかいいよね!」
ぁ、やっぱし他の人から見てもカッコイイんだ。
何て、ちょこっと悲しくなっちゃった私。
この気持ち…葵衣にはまだ言わないどこう。