―先生は意地悪―
「ぁ、葵衣…」
何か…何か、葵衣怖いです。
私が何か隠してるって分かってるみたい。
葵衣は親友なのに、私隠し事ずっとしてたんだよね。
私は、急に申し訳ない気持ちになって葵衣を見た。
「私ね、ずっとアーサが何か隠してるの知ってたんだよ?でも、アーサは自分から話してくれるって思ってたから…」
「葵衣……色々あって…ちゃんと、ちゃんと話すから聞いてくれる?」
「聞かせなさい?」
葵衣は、私の腕に手を組んでニコッて笑ってくれた。
私達は、体操服に着替える為に取り敢えず更衣室に行った。
葵衣、怒ってたみたいだったな。
そりゃ、そーか…
葵衣は、ずっと私が隠し事あるの、知ってたのに私が話さなかったから。
でも、何から説明したらいいのーッ!!
ぁ、葵衣にはこの事言っていいよね…親友だし。
先生、怒るかな…?
私は、頭の中で色々考えながら取り敢えず先生に葵衣に話すって事をメールした。
先生からの返信は
『どーぞ』
だけだった。
先生、メールも冷たいのね。