甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
孝太は痩せているクセによく食べる。
「センパイ、今日は呑みますね?何かあったんですか?」
「……ぬっ」
「は?」
「孝太、また別れたって?」
「いや、それ以前に付き合ってませんから」
「ほほぉ、言うねぇ」
「一度デートしたら諦めるって言うから、映画に行っただけで……」
「何じゃ、そりゃ」
「それは、こっちの科白ですよ」
女の人はよく分かりません。と、困ったように孝太は笑った。
あたしには、男の方が分からないよ。
どうして結婚しようと言った矢先に浮気するかな。