甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
人の気配に振り向くと、其処には、同期で友人の宗方ミドリがダルそうに立っていた。
「なんだ、ミドリか」
「何よ、その言い方は!孝太でも待っていたわけ?」
ミドリはニヤリと笑って近付いてくる。
黙っていれば美人なのに、ミドリは全くそんなことを気にしているわけでもなく、豪快でマイペース。
本人に悪気がないから、どこか憎めない。
そんなミドリとは入社以来ずっと親しくしていた。
「別に、孝太を待ってるわけじゃ」
そう……待ってるわけじゃない。だけど、少しだけ期待してしまった。
孝太が追いかけて来てくれることを。