甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
もう、今日は食べることに専念しよう。
店員を呼ぶとあたしはメニューを読み上げた。
「板わさ、豚キムチ、揚げ出し豆腐、ピリ辛春雨、肉じゃが、それから気まぐれサラダに、ミックスピザ、それと……」
「センパイ?ちょっと頼み過ぎですよ」
孝太があたしからメニューを取り上げる。
孝太の指先があたしの手に触れると、それだけでドキッとする自分にイライラする。
「今日は食べたい気分なの!」
「後で追加したらいいじゃないですか!」
困った人だと言わんばかりに眉を下げる。
孝太越しに原口主任が何とも言えない表情であたし達を見ていた。
「あ、あと枝豆二つ」
「センパイ!」と言いながら孝太があたしの脇腹をつついた。