奈那子が死んだ


 「「――――は?」」」


 俺と親父の声が見事に被った。

 しかし由宇はそれいい、といいながら母さんと騒ぎ始めた。


 「ちょ、待てよ。何言ってんだよ…」

 「あら、なんで?母さん、弥英ちゃんみたいな娘がほしかったの」

 「私も弥英ちゃんみたいな妹…あれ、お姉ちゃんになるのかな?」


 いや、なんかもう主旨代わってきてるし…


 「親父もなんか言えよ」

 「弥英ちゃんは娘のように思っていたが…」

 「おい!」


 誰も俺の話を聞いちゃいねえ!


 「弥英ちゃんの学校の最寄駅和臣の住んでるとこの最寄駅じゃない!」

 「ほんとだ~これで弥英ちゃん寝坊しても平気だね~」


 誰かこの二人をとめてくれ!!



< 20 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop