小鳥と恋愛小説家




「………どうしたのっ?」



パタパタと駆けてきて俺の制服の袖をきゅっと掴んで



嬉しそうな笑顔で俺を見上げた。



「………………逢いたかったから……」



「~~~~!…………う…れしい………っ」



カァ…ッとたちまち赤く染まる頬が可愛い。



あぁ…癒される…………








…………なんて、思ってたのに……………










「……………ふぅ~ん…………そういうことなんだ………?」



「…………!!!」



…………ゆったりとしゃべるその声に…………



ギギギ……なんてきしんだ音がしそうなくらい、ギクシャクと振り返れば












「………………あたしにも紹介してくれるでしょう…………?

そのおチビちゃん……」



「……………!!」










つり目を更に吊り上げた…………



ツバサが仁王立ちして物騒な顔で笑っていた……………。










< 151 / 344 >

この作品をシェア

pagetop